現実か、妄想か?
 慕情か、狂気か?
 真実か、幻覚か?

 「君想う、故に我在り」
 鳴かぬ蛍は身を焦がし――抱えきれぬ愛しさから抱えきれぬ憎しみを生んでゆく。

 異端、自己中心、奇想、空虚、不条理、そして矛盾……
 さあ、不協和音に満ちた世界に聴き入ろう。

 最後に笑うのは、だあれ?


 覚悟せよ、いと憎き最愛の君ディアレスト
 如何なる壁に阻まれようとも、如何なる罪に塗れようとも、
 必ずお前を手に入れてみせるから――